今回は筆者の体験談をご紹介します。
高校を卒業して就職したばかりの頃、初任給をもらう前に母からこう言われました。
「毎月3万円ずつ、食費とは別に貯金しなさい」
母のいとこが銀行勤めだったこともあり、すでに積み立ての契約は済んでいました。
同年代の友人たちは自由に自分のお金を使えるのに……当時は正直不満でしたが、母の想いに気づいたのは、10年後のことでした。
高校を卒業して就職したばかりの頃、初任給をもらう前に母からこう言われました。
「毎月3万円ずつ、食費とは別に貯金しなさい」
母のいとこが銀行勤めだったこともあり、すでに積み立ての契約は済んでいました。
同年代の友人たちは自由に自分のお金を使えるのに……当時は正直不満でしたが、母の想いに気づいたのは、10年後のことでした。
「毎月3万円ずつ、貯金しなさい」
夫が転勤族ということもあり、私自身がすぐに働けない時期もありましたが、「あのお金がある」と思えるだけで、心がずいぶん軽くなりました。
あの時素直に母の言葉を信じて、毎月手渡しを続けてきてよかった──心からそう思える、忘れられない出来事です。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:ふぁじ
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。