「正しい選択」って、誰が決めるのでしょうか? 大人になると、何が正しいのか、だんだん分からなくなる気がします。でも、どんな選択にもその人だけの物語があります。今回は“自分で選んだ道”を歩む友人の体験談をご紹介します。
親の反対を押し切って選んだ道
「安定した企業に就職しなさい」
就職活動中、両親から何度も言われた言葉です。
たしかに、大手企業は福利厚生も整っていて、将来も安心できそうですよね。
でも、就活を進めるうちに私は、創業3年目・社員10名ほどの小さなベンチャー企業に心惹かれていきました。
面接で感じた社員の熱意や、会社全体が同じ夢に向かって走っているような雰囲気。
その空気に触れたとき、「ここで働きたい」と強く思ったのです。
「ボーナスも退職金もないような会社に行ってどうするの?」
大手企業こそが“正解”だと信じていた両親は、当然ながら猛反対!
それでも私は自分の直感を信じて、その会社に就職することを決めました。
心が折れかけた日々
入社後の毎日は、想像以上にハードでした。
業務に悪戦苦闘し、どれだけ頑張っても成果が出ず、自信を失いかける日々。
寝る間も惜しんで働いてもなかなか報われず、「やっぱり両親の言う通りだったのかな」と思ったことも、正直、何度もあります。
それでも、同じ夢を追いかける仲間たちや、会社の未来を信じて、歯を食いしばって踏ん張り続けました。