母は、明るく冗談好きで何事も笑い飛ばす性格。
子供の頃、そんな母が好きな一方、複雑な思いも抱えていて!?
筆者の友人F子が体験した実際のエピソードをご紹介します。

真剣に相談したのに……。

私としては
「真剣に悩んでいるのに、ちゃんと聞いてくれない」
とモヤモヤしました。

時が経ち、私が大人になってからのこと。
相変わらず明るい母に

「明るくてなんでも笑い飛ばす母が好きだけど、あの頃は真剣に悩みを受け止めてくれなくて、悲しかった」

と、思い切って伝えてみました。

私の気持ちを理解してくれた母

私の発言にかなり驚いた様子の母。

「落ち込んでるあなたに元気を出してもらいたくて、面白いことを言おうと思ってた」
と言いました。

「でも私は本気で悩んでいて、ふざけられたのは辛かった」

そう言うとようやく気持ちを理解してくれた母は
「あなたの気持ちも知らず、ごめんね」
と謝ってくれました。

その後は、私が相談するときに冗談を言うことはなくなりました。

母が理解してくれたのが嬉しいのと同時に、今まで
「どうせ言ってもわからないだろう」
と思いをぶつけなかったことを少し後悔。

母が
「辛い顔をしている私を助けたい」
と思っていたことも、私は気づいていませんでした。

親子といえども、お互いに気持ちを伝え合わなければわからないことはたくさん。
伝え合うことの大切さを感じる出来事でした。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。