思わずゾゾゾッ! としてしまうエピソードを、筆者の知人B美が聞かせてくれました。
深夜に拾ったタクシーで、、、
先日、仕事で遅くなり、深夜にタクシーに乗ることになりました。
自宅までは、車で約30分ほどの道のり。
疲れていたので「やっと帰れる」とほっとしたのも束の間、乗ってすぐに運転手さんの様子に違和感を覚えたのです。
話しかけてくるでもなく静かなのはいいのですが、妙に呼吸が浅く、アクセルの踏み込みもどこかぎこちない。
ふとサイドミラーに映った顔が、やたらとぼんやりしているのが気になりました。
い、居眠り運転!?
しばらくして信号待ちの間、ちらっと運転席を見たその瞬間。
衝撃的な光景を目の当たりにし、背筋が凍りました。
運転手さんが、ぐらりと頭を前に垂らし、一瞬目を閉じていたのです。
いわゆる「船をこぐ」ような動き。
このまま乗り続けて、もし運転中に居眠りされたら……?
そう考えると、とても黙って座っているわけにはいきませんでした。
「降ろしてください」
私は、意を決して声をかけました。
「すみません、ここで降ろしてもらえますか。失礼ですが、もう今日は切り上げてお休みになられたほうがいいと思います」
運転手さんは一瞬驚いたようでしたが、無理に反論することもなく静かに車を停めてくれました。
下車後、しばらく歩いて駅前のタクシー乗り場まで戻り、別のタクシーで帰宅したのですが、なんともいえない気持ちになりました。
その後
あのあと、念のため乗ったタクシー会社にも連絡を入れ「安全のため、運転手さんを十分に休ませてあげてほしい」と伝えました。
わざわざ連絡すべきなのかは迷いましたが、万が一事故が起きてからでは遅すぎますものね。
タクシーに限らず、交通機関を利用するとき、私たちの命は運転手に預けられています。
利用する側はもちろん、運転手さんたちへの感謝と敬意を忘れてはなりません。運転手さんたちにも、そのことを自覚していただき、安心安全な運転を心がけてほしいと思います。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。