親なら誰しも、自分の子どもには幸せな人生を歩ませたいと願っています。しかし親が子どもの人生に介入しすぎると、何も自分で判断できない大人になってしまう可能性も。今回は、筆者の知人から聞いた「親の敷いたレール通りに生きてきた子ども」のお話です。
娘を心配するあまり
A子夫婦が「娘の人生に介入しすぎた」と後悔しても、時すでに遅し。30年以上甘やかしたB美に今さら「母親になったんだから自立しなさい」と言っても、「ヤダ」「無理」と言うばかり。
娘の夫に相談しようにも、夫もB美と同様に親のレールに乗った人生を送ってきたため、何も自分では判断できず「僕にはわかりません」と言うだけでした。
結局A子夫婦は図らずも責任を取る形で孫の世話を続けているそうです。
【体験者:60代女性・主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:佐田 静
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。