わが子のことは親である自分が1番よく分かっているはず。そう思っていても、自信がなくなってしまうこともありますよね。そんなとき、子どもの何気ない言葉や笑顔は大きな支えになるはずです。今回は友人のエピソードをご紹介します。

娘のやさしいひと言

そんな私の心を救ってくれたのは、娘でした。
娘は、私の作った茶色いお弁当を指差して、ニコニコしながら「でも私はママが作ってくれたお弁当がいい!」と言ってくれたのです。

理由を聞くと、「だって、ママが私のこと考えて作ってくれたんだもん!」と、真っ直ぐな笑顔。
たったそれだけなのに、涙が出そうなくらい嬉しかったのを覚えています。

大切な気持ちを忘れずに

豪華で彩り豊かなお弁当を作れる義母のことを「すごいな」とは思いますが、私は私のやり方で、これからも娘の「好き」を、小さなお弁当箱にたくさん詰め込んでいこう。そう心から思えた出来事でした。

誰かと比べなくてもいい。私が心を込めて作るものが、娘の心にちゃんと届くなら、それで十分!
娘のおかげで、そんなふうに肩の力がふっと抜けた気がしました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。