「仕事で忙しいとは思うけど、簡単なものばかり食べさせてるから体が強くならないのよ」「K太ちゃんのことをもう少し考えてあげて。食べるものって大事だから。私はすごく食べ物には気を遣ってたわ」とまるでダメ出しのような言葉の嵐に、A子は複雑な気持ちになりました。
それぞれの立場や経験
姑は結婚以来ずっと専業主婦として家庭を守り、子育てに専念してきた人です。おそらく、毎日栄養たっぷりのご飯を作り、食に人一倍気を遣っていたことでしょう。
一方、A子は夫の協力を得ながら、子育てだけでなく仕事にも一生懸命なワーママ。仕事で疲労困憊の日は、確かに簡単なものを作って済ませることもありました。しかし、特に子どもの食事については、限られた時間の中でなるべく栄養バランスの取れたメニューを心がけ、食事が楽しいと思えるような見た目や彩りに気を遣っていたつもりでした。
自分の努力や状況を知らない姑から、子どもの食生活のことにまで口を出されてしまい、A子は不満を募らせました。
姑が反面教師となり…
姑からの言葉に「将来息子のお嫁さんには、子育てに口出ししないでいよう」と強く思ったA子。
今回の出来事を「ある意味良かったかも!」とポジティブに考えるように。将来自身の家族と良好な関係を築く上で、多様な価値観を理解し、相手の立場を尊重することの重要性を考える機会になったことでしょう。
子育ての意見のすれ違いがあっても「あーまた言ってるな、お義母さん」くらいの気持ちで、適度な距離感を保った方がいいのかもしれませんね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。