気に入らない嫁
義母はそもそも私と夫の結婚に反対していました。
義母はどうやら夫と夫の幼馴染だった女性を結婚させたかったらしく、私が挨拶に行った時も「ねぇ、Yちゃんの方があなたに合ってるんじゃない?」と言い出し、私に対しては「あなたも他にもっと良い人がいるわよ。うちの息子のことは諦めて。」などと言っていました。
しかし、義母以外の義家族は私と夫との結婚を祝福してくれたため、義母は納得のいかないまま結婚を認めることになったのです。
義母からのプレゼント
ある時、私の誕生日が近くなってきたため、みんなで集まってお祝いをしようと義父が連絡をくれました。
義実家では誕生日をみんなでお祝いするのが通例。
夫と義父が連絡を取り、当日の打ち合わせをしていたようでした。
お祝いの日、みんなで集まると、夫・義父・義姉夫婦から素敵な誕生日プレゼントが!
それは私がずっと欲しがっていた電子調理器だったので、私が心からのお礼を言ったその時、義母が「私からのプレゼントよ♡」と言い、茶色い封筒を差し出してニヤニヤしながらこう言ったのです。
暴言の代償
「あなた、いい加減にうちの息子と別れなさいよ。後継ぎも産まないし、私に反抗的だし。Yちゃんの方が良かったわぁ。」
何かと思い開けてみると、そこには何と離婚届が! これには一同唖然。
特に義父が激怒し「いい加減にしろ! そんなにA美さん(私)のことが嫌なら、お前がこの家を出ていけ!」と義母を一喝。
いつもは義母と仲の良い義姉も「お母さん、何考えてるの? そういうことは言って良いことじゃないでしょ?」と怒り心頭でした。
一同から総スカンを喰らった義母は何も言えなくなり、その場から帰ってしまったのです。
義母の末路
その後、私は夫から義両親がうまくいかなくなったことを聞きました。
義父が義母のしたことに呆れ果てて、喧嘩が絶えなくなったそうです。
義姉も義母の味方をすることはせず、義実家の集まりに義母が来ることはなくなりました。
義母とはもともと折り合いが悪かったですが、あんな度を越えた嫌がらせはさすがに許せません。
唯一の救いは、夫や義父が私の気持ちを分かってくれたこと。
2人には「あんな奴、放っておけばいい」と言われています。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。