娘とふたりきりのお買い物中、突然声をかけられて
ショッピングモールで、娘をベビーカーに乗せて雑貨を見ていたときのことです。
「まぁ~、かわいい赤ちゃん!」
いきなり声をかけられ、50代くらいの中年女性が満面の笑みでベビーカーを覗き込んできました。
「ちょっと抱っこさせて~!」
そう言って手を伸ばしてくる中年女性に、私はとっさにベビーカーを引き寄せ、「すみません、人見知りするので……」と断りました。
見知らぬ中年女性の暴走
すると、「え~? いいじゃないの」「神経質すぎ!」と急に文句を言い始め、私はびっくりして泣きそうに。
周りの視線も感じ、パニック寸前の私。
そのとき、すぐそばの雑貨店の店員さんが「お困りですか?」と助けに入ってくれたのです。店員さんは自然な感じで中年女性に話しかけ、雑貨店に誘導していきました。
思わぬトラブルに心臓がバクバク
私は、ベビーカーを押してその場から離れました。
突然のことに、体は震えるし、心臓はバクバク。娘もぐずってしまいました。
そしてしばらく歩き、椅子に腰掛けたことでようやく落ち着きを取り戻したのです。
私の取った防衛策
この出来事があって以来、「知らない人に赤ちゃんを見られるのって、ちょっと怖いな」と思うようになりました。
赤ちゃん連れだと、見知らぬ人に声をかけられることは珍しくありません。
悪気はない方がほとんどだとは思いますが、「かわいい」だけじゃ済まされない、不躾な接触があることを、身をもって知ったのです。
それ以来、「知らない人に声をかけられたら距離を取る」「人混みでは抱っこひもに切り替える」など、ちょっとした“防衛策”を意識するようになりました。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。