初めてのママ友宅訪問。右も左もわからない中で、「ちょっとお茶でもどう?」と誘われた友人。ドキドキしながらお邪魔してみると、周りのママたちはお菓子やジュースを持参していて……。手ぶらで訪問してしまった気まずさと、その後のちょっとした後悔。ママ友付き合い初心者が経験した出来事を、友人が語ってくれました。

「うち寄ってく?」初対面ママからのお誘いにドキドキ

0歳の娘をベビーカーに乗せて、近所の公園内を散歩していたときのことです。

まだ娘は生まれて数か月で、ママ友との交流なんて全く経験がなかった私。

その日たまたま2歳くらいの子どもを連れていたママと立ち話になりました。そして、「良かったら、うちでお茶しない?」と声をかけてくれたのです。

ワクワクの訪問が一転、気まずくなった瞬間

「えっ、そんなの初めて!」と内心ドキドキの私。でも少しうれしくて、お言葉に甘えることにしました。

一旦家に帰って、おむつを替え、誘ってくれたママの家へ向かいました。

私が1番乗りで、あとから3人ほどママたちが集まりました。そして、それぞれが持ち寄ったお菓子やジュースが机に並んだのです。

「持ち寄りなのかな……?」と一瞬思ったけれど、時すでに遅し。私は何も持たずにそのままお邪魔してしまっていたのですから。

しかも、娘はまだ0歳。お菓子も食べないし、ジュースも飲みません。私は完全に「自分だけ手ぶらで来て、お茶菓子をご馳走になる人」になっていたのです。

なんとなく居心地が悪かった私

ママたちには特に何も言われませんでしたが、あの空気感は忘れられません。

「こういうときって、何か持ってくるのが普通なんだ」と、そのとき初めて気づいた私。

家に帰ってから、棚にあったお土産用の焼き菓子を見つけて、「これ持っていけばよかった!」と一人で後悔したのです。

「何もいらないよ」は信じすぎない! 学んだ私のマイルール

あれ以来、誰かの家にお邪魔するときは、たとえ「何もいらないよ〜」と言われても、小さなお菓子や飲み物を持っていくようにしています。

初めてのママ友付き合いは、わからないことだらけ。でも、ちょっとずつ「空気の読み方」を覚えていくのも、育児と同じく経験のひとつなのかもしれないと思った出来事でした。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。