子供にとって大事な思い出になる修学旅行。楽しんでもらいたいと考えるのが親心かと思いますが、中にはある理由で「修学旅行に行かせたくない」という親もいるようです。今回は筆者の知人から聞いた驚愕エピソードをお届けします。

過保護がすぎる

去年の今頃、うちの息子をはじめ小学校6年生の子供たちは修学旅行をとても楽しみにしていて、一生懸命しおりを作ったりしていました。

そんな時、たまたま近所のママ友Aさんと話す機会がありました。Aさんの娘Bちゃんは、息子と修学旅行は同じグループで行動すると聞いていたんです。

そこで私はAさんに「修学旅行楽しみですね」と声をかけました。するとAさんは表情を曇らせてこう言ったんです。

「私は修学旅行にBを行かせない。親のいないところで何かあったらどうするの?」

修学旅行を欠席させると話すAさんに、私は開いた口が塞がりませんでした。さすがに心配性すぎるんじゃないかと……。

結局、Bちゃんが「どうしても行きたい」と泣いてAさんに頼んできたそうで、Bちゃんは晴れて修学旅行に行けることになりました。ですが、相当Aさんは渋っていたそうです。

目の前に現れたのは?

そして迎えた修学旅行当日。子供たちを乗せたバスが旅先に着くと同時に、バスの方に向かって走ってくる女性の姿が。

「やっぱりママもついてきちゃった! Bと一緒にまわってもいいわよね?」

なんと女性はAさんでした。先生も子供たちもわざわざこんなところまでついてきた保護者に、ただただビックリ! そんな母親にBちゃんは顔を真っ赤にしてこう言ったんです。

「もういいかげんにしてよ! 恥ずかしすぎる! ママは早く家に帰って!」

激怒する娘に何も言い返せなかったAさん。「そんな……」と落ち込んだ様子で、Aさんは家に帰っていきました。

心配性もほどほどに

息子からこの話を聞いた時、「こんな迷惑な親って本当にいるんだ」と思い信じられませんでした。

心配性が過ぎると「毒親」になってしまう危険性があります。子供を心配する気持ちは分かりますが、節度を持った行動を心掛けたいものです。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。