筆者の子どもが通う幼稚園でも、保護者の習い事への関心は高いです。
今回は筆者が体験した、ママ友による習い事マウントとその意外な結末のお話です。
習い事の数を自慢してくるママ友
私には、子ども同士が同じ幼稚園に通うママ友C子がいます。
C子は子どもの習い事に関心が高く、実際に5つの習い事に子どもを通わせており、いつもそれを自慢していました。
平日の放課後はすべて習い事で埋まっているようで、会うたび、「今日はピアノだけど、明日は英会話。毎日忙しくて、ほんと大変」と、困っている風を装いながら、得意げに話してきます。
一方、我が家は子どもにさせている習い事は1つだけですが、それをC子に話すと、
「それだけで大丈夫? 私だったら不安になっちゃうな~」
とあざ笑うように言っていました。
落ち込んでいるC子
ある日、公園に行くと偶然C子に会いました。
いつもの元気さはどこへやら、少し落ち込んでいます。
どうしたのか尋ねると、C子は
「実は……子どもに『毎日習い事に行かなきゃいけないのが嫌だ』って言われたの」
と、しょんぼり。
どうやら、自分の子どもに「もう習い事に行きたくない。お友達と公園で遊びたい」と言われたようでした。
子どもは、泣いてまで習い事に行くことを拒否したそうで、C子もかなり驚いたようでした。
習い事に行ける状態じゃなかったので、休んで公園に連れて行ったところ、久しぶりに心から楽しそうに笑う子どもを見たとのこと。
毎日の習い事が、子どもの負担になっていたと気づいたそうです。
習い事の数を減らそうと思う、と語る
子どもに言われた言葉と、公園で楽しそうに遊ぶ様子を見て、C子も習い事に追い立てていた自分を反省したようでした。
「これからは、お宅のように習い事を厳選して、数を減らしていこうかな。公園で遊ぶ時間も作るよ」
と、C子は楽しそうに遊ぶ子どもを見つめ、自分に言い聞かせるように語りました。
子どものためと思ってやっていることが、実は子どもを追いつめていることもある、と私自身も学んだ出来事でした。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。