筆者の友人K子の義妹は、綺麗好きで家の片付けが大好き。
そんな義妹は、K子の家をチェックしてはダメだしばかり。
しかしある日、義妹に予想外のことが起こって!?
K子が体験したエピソードをご紹介します。

「綺麗じゃない家は家じゃない!」豪語する義妹

義妹は超がつくほどの綺麗好きで、部屋にも余計なものを置かない徹底したシンプル主義。

片付け関連の資格を勉強して取得し、家を整えることに大きな情熱を燃やす日々。

「家は綺麗じゃないと暮らせないわ」
「散らかっているい家は、もはや家とは呼べない」
と普段から豪語。

独自の掃除ルールも細かく決まっていて

「掃除機は1日2回が基本よね」
「カーテンは、毎月ちゃんと洗わないとダニが心配」
「物が多いと、埃がすぐにたまってしまう」

と、とても気を配っていました。

「モノが多いと運気を逃す」→我が家にダメだし!

そんな義妹がうちに遊びにくると、何かにつけて我が家に漂う“生活感”にダメ出し。

「玄関マット、くたびれてるから捨てたら?」
「キッチンの排水口ぬめってない?」
「モノが多いと運気も逃すのよ」

と色々言ってきますが、幼い子を抱え、夫婦フルタイム共働きでそこまで完璧にはできないのが現実。

上から目線のアドバイスに、
「そう言われても……」
とモヤモヤしていました。

義妹がダウン→部屋が驚きの状態に!?

そんな時、義妹が胃腸炎になってダウン。

「寝込んでいて何もできない。助けてほしい」
と連絡が。

駆けつけると、一人暮らしの家の中はペットボトルやレジ袋が散乱し、洗濯物は山積み。とても義妹とは思えぬ散らかりぶりです。

「必要最小限のものしか置いていないから、具合が悪いなかで飲みものや薬を買いに行くのが大変だった」

と義妹は弱々しく言いました。

その後、元気になった義妹が我が家へ顔を見せにきたときのこと。夫が

「お前も寝込んで、家が散らかって分かっただろ。誰しも完璧に家を整えられる状況じゃない時があるんだ。うちみたいに小さい子がいて、共働きで子育てしてる家はモデルルームみたいには暮らせないんだよ」

と言うと

「今までごめんなさい」
と義妹は反省した様子を見せました。

家はピカピカに綺麗で片付けられているのが理想ですが、それぞれの家庭に事情があるもの。

理解し合いながら、お互いの暮らしを尊重していきたいものです。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。