おせっかいな義母
Aさんは同い年の夫と結婚した30代の女性。結婚して夫婦2人で住むことになったのは、夫の実家近くのアパートでした。
義両親はいい人で息子夫婦のことも気にかけてくれます。特に専業主婦の義母は息子夫婦のことが気になるのでしょう。食事に連れ出そうとしてくれたり、何かと食料を差し入れしようとしてくれたりします。
最初のうちは義母の行為を嬉しく思っていたAさん。しかし、次第に義母のことをストレスに感じるようになるのでした。
義母からの連絡はすべてAさんに
義母は連絡もよこさずに突然家を訪ねてくるような迷惑な行為はしませんが、しょっちゅう連絡をしてきます。しかもその連絡はすべて夫ではなくAさんにくるのでした。
義母からの連絡の内容は「夫の次の休みはいつ?」「家はいつ建てるの?」など、Aさんだけでは答えにくいものばかり。
義母からの連絡がくると、一旦夫に確認してから返信をする。Aさんはこの作業が面倒でだんだんと「私じゃなくて夫に聞いてくれないかな」と思うようになりました。
夫に聞いて下さい! 嫁の主張
また義母から連絡がきて、夫の健康状態について聞かれたAさん。自分では答えられない質問に「私ではわかりかねるので、夫くんに直接聞いてください〜」と返しました。
すると義母は「あの子に聞いても返ってこないから〜」と言うではありませんか。夫が返さないから私に聞いていたんだ、夫が面倒な母との連絡をやらされていたんだということに気づいたAさん。
それ以降は、義母から何か連絡がきてもまともに返信するのはやめて「うちは全部主人に任せてるので、主人に聞いてください〜」で済ますことにしました。
こんな対応をして義母はさぞ怒ることだろうと思っていたAさんでしたが、義母の反応は意外なものだったのです。
夫を立てるいい嫁認定!
義母からの連絡をすべて「主人に聞いてください〜」で乗り切るようにしたAさん。すると、義母はAさんに怒るどころか、Aさんのことをいい嫁認定しだしたのです。
「夫を立てることができるなんて、最近の若者にしてはできる嫁ね! 素晴らしいわ」
思わぬ評価ににんまりしたAさん。しかも義母は連絡を夫にするようになり、Aさんは連絡魔の義母から逃れることができたのです。
たまに「夫くんに連絡返すように言ってちょうだい!」という連絡がきますが、それにはかわいいスタンプを返すだけ。Aさんの毎日は平和になりました。
夫は「また連絡きた!」と面倒くさがっている様子を見せていますが、Aさんはこれからも実の親子で連絡は取り合ってくれ! と思っているそうですよ。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。