「人は見た目じゃない」と分かっていても、相手のことをよく知らないと、つい外見で相手を判断してしまうことってありますよね。今回は筆者の知人が、息子の結婚を機に価値観を見つめ直したという出来事をご紹介します。
驚きの正体
息子の事業は、なかなか軌道に乗りませんでした。
貯金はみるみる減っていき、生活はどんどん苦しくなっていく中、私はS子さんが息子を見捨てて離婚するのではないかと不安になりました。
ところがS子さんは「私が働くから、家計のことは気にしなくていいよ」と、笑顔で言ってくれたのです!
驚いたことに、S子さんは医療系の国家資格を持っていて、すぐに病院で仕事を見つけ、会社員並みの給与を得るようになりました。
S子さんに支えられ、やがて息子の事業も軌道に乗り始め、家計は安定を取り戻しました。
頼りなく見えていたS子さんは、いざという時に迷わず行動できる、芯のある女性でした。私はS子さんを見直すとともに、見た目だけで判断していた自分が恥ずかしくなりました。
同時に、S子さんは息子にとってなくてはならない人なのだということも実感した出来事でした。
本当に、人を見た目で判断するのは危険ですよね。自分の勝手な思い込みで息子夫婦の生活に水を差さないよう、適度な距離感を持つことが大切なのだと痛感しました。
【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。