よく家族で行っていた思い出のレストランに、数年ぶりに行ってみると
これは私が以前よく行っていたレストランの話です。そのお店は、席が広くファミリーのお客さんが多いので、私も子供が小さい時によく家族で訪れていました。
子供たちが大きくなってからは、そのレストランに行くこともなくなっていました。しかし県外の大学に通う息子が、里帰りした時に「久しぶりにあのレストランに行きたい」と言い出し、数年ぶりに家族で訪問することになったのです。
行かない間に、風の噂で「お店のオーナーが変わったらしい」と聞いていたので、「思い出深いお店だから、味や雰囲気が変わっていないといいな」と思っていた私。しかしレストランに入った途端、一気に不安が押し寄せてきました。
まず、お昼時にもかかわらずお客さんが少ないのです。「以前はランチに来るといつも賑わっていたのに」と思いながら、昔よく頼んでいたハンバーグを注文してみました。
残念ながら味は変わってしまっていましたが、「これはこれで美味しい。お店も物価高で大変だから、仕入れ先の見直しなどで味が変わってしまうのは仕方ないよね」と自分なりに納得しました。
しかし私は、料理の味以上に【残念な変化】を、嫌というほど感じてしまったのです……。
店内を見回すといろいろと違和感が。店員は複数人いたが……
ふとレストランの店内を見回すと、食べ終わっている席の片付けが全然できていないことに気付いた私。また、他の席で、呼び出しボタンを何度も押しているお客さんがいましたが、店員がその席に向かったのは数分後でした。
店内には外国人と思われる店員が複数人いましたが、おしゃべりに夢中で仕事を忘れている様子。また出来上がった料理を運んでくる時も、無言で机にドンと置いて去っていきます。
外国人の店員が働いているお店は他にもたくさんありますが、きちんと接客してくれるお店が大半です。そのため、この接客対応には驚いてしまいました。
帰りの車で、息子も私と同じように「お店の雰囲気が悪くなってしまったね」と残念がっていました。
そして最近、そのレストランがついに閉店。思い出の多いお店だったので残念ですが、あの日のことを思い出すと、閉店したことも納得せざるをえないので、複雑な気持ちです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。