新居でパーティー
私たち5人は高校生の頃に出会い、大人になったいまでも交流が続いています。
今日は5人組のうちの1人、A子が新築を建てたということで『新居お披露目のために』と私たちを招待してくれました。
A子は私たちを招くために、たくさんの手料理を準備してくれていて、食後のデザートまで手作りしてくれています!
ほかにもちょっと高級なお酒を準備してくれていたり、みんなで楽しめるようにと高校の卒業アルバムや当時の写真やプリクラを用意してくれていたり。
おもてなしの準備を頑張ってくれていました。
空気の読めない友人
乾杯から1時間ほど経った頃、テーブルにはまだまだA子が用意してくれた手料理がたくさん並んでいて、ゆっくり食事をしながら過ごしていたのですが、突然B美が「いまからカラオケに行きたい!」と言い始めたのです!
今日はA子の新居訪問が目的であり、まだ準備してくれているデザートやお楽しみがあるのに、カラオケに行きたいというB美の発言に、ほかのメンバーは驚いて黙ってしまいました。
みんなが黙ってもなお、空気の読めないB美は「ねえ何時からカラオケ行く?」「私予約しておくよ。」「みんなも行きたいでしょ?」とカラオケの話ばかり。
みんながやんわりと「いや~今日は行かなくていいんじゃない?」「カラオケって気分じゃないかな。」と言ってもまったく聞いていません。
強行突破
そうこうしているとついにB美は、近くのカラオケ店に電話し始め「これから5人で行く。」と予約を入れたのです!
みんなが動揺していると、さっきまでやんわりと断っていたC菜が口を開き「B美何しに来たの? 私たち行かないからカラオケ行ってきな。」と厳しめにB美を叱りました。
C菜のおかげでようやくカラオケを諦めたB美でしたが、そのあとも「カラオケ行きたかったな。」とこぼしていました。
思い返してみると、高校時代もマイペースすぎるところがあったB美です。
空気が読めないのかあえて読んでいないのかわかりませんが、いまだにあまりに協調性がなく、大人になった今は付き合いにくさを感じています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。