筆者の話です。20歳を過ぎた頃から、母にお見合いを強くすすめられるようになりました。
不信感を抱いていた私でしたが、結婚後に母の本音を聞いて──。
不信感を抱いていた私でしたが、結婚後に母の本音を聞いて──。
突然のお見合いラッシュ
高校を卒業して社会人になった私。
成人式を過ぎたあたりから、母は急にお見合いの話をすすめてくるようになりました。
当時のスナップ写真を勝手に使って釣書を作らされ、母の友人や職場の同僚、親戚などに
「いい人がいたらぜひ」
と配って回る母。
さらに
「〇月〇日、お見合いだから」
と一方的に予定を告げられ、相手の写真と釣書を手渡されることもありました。
母にとっては当たり前のことでも、私にとっては驚きの連続でした。
「追い出されるの?」という思い
母はことあるごとに
「私はあなたの歳には、もうあなたを産んでいたよ」
と言いながら、結婚を急かしてきました。
そんな母の姿に、私はだんだんと
「そんなに私のことが嫌いなの?」
「家から追い出したいの?」
と、不信感を募らせていったのです。
お見合いの話があるたびに心がざわつき、断るたびに罪悪感が残る──。
母の気持ちがわからず、素直になれない自分にも悩んでいました。
何度かお見合いをしましたが、どれもご縁がなく、私は27歳で恋愛結婚をすることになりました。