友人Sの話です。
義姉の実家に宿泊した翌朝【もてなしの本音】が食卓ににじみ出ていた出来事です。

ところがその後、義姉が起きてきて席に着くと、義姉のお母さんがいそいそと動き始めました。
炊き立てのごはんに、新しく作られた卵料理や焼き魚など、明らかに用意されたての朝食が次々と義姉の前に並べられていったのです。

感じたもてなしの温度差

文句を言う立場ではないけれど、目に見えて扱いに差があることに驚きました。
何か気に障るようなことをしてしまったのかと自問したものの、思い当たる節もありませんでした。

「嫌なら泊まってくださいなんて言わなければよかったのに」 ──そんな思いが胸に残りました。

楽しかったはずのお祭りの余韻も、どこか薄れてしまい……
S家族は予定より少し早めに義姉の実家を後にし「次に来ることがあっても、今度はホテルを取ろう」と心に決めたのです。
これが【もてなしの本音】 だったのかと、今も忘れられない出来事になりました。

【体験者:50代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。