ATM
先日、私は通帳への記帳のために銀行を訪れました。
4台あるATMのうち、稼働しているのが2台だけだったこともあり、長時間並ぶ羽目に……。
並び始めてしばらくすると、1人の高齢男性がATMの前に行き、おもむろにカバンから小銭の入った大きい焼酎の空き瓶を出して、ジャラジャラと入金を始めたのです!
入金
その男性が1台を占領してしまったことで、実質使えるATMは1台。
列はどんどん長くなり、見かねた行員さんがATMへやって来ました。
行員さんは男性に「何かお困りですか?」と声をかけました。
するとその高齢男性は「これ、全然先に進まないんだけど!」とかなりのお怒り口調。
様子を見て事態を察した行員さんは「こちらのATMは1回に50枚しか硬貨の扱いができないんです。たくさん入金されるのであれば、窓口でお願いできますか?」と言ったのですが……。
故障
高齢男性は「だって手数料がかかるだろ?手数料取るんだからお前らのせいだろ!」と激怒。
その男性があまりにも大量の硬貨を入れたせいか、ATMは使用不可になってしまいました。
列はどんどん長くなり、なかには「何しているの?」と文句を言う人も出てくる始末。
行員さんは困ったように「大量の硬貨の入金はATMの故障の原因になってしまうんです。恐れ入りますが、窓口までお願いできますか?」とお願いしたのですが、高齢男性は急にブチ切れて「もういい!」と言って帰ってしまったのです。
呆然
通帳がATMの中に入ったままだったようで、行員さんが慌てて追いかけていったのですが、どうやらすでにいなくなっていた様子。
結局しばらくの間、高齢男性が使っていたATMは使用中止のまま……大量の硬貨を入れたことが原因だったようです。
確かに、小銭の入金には手数料がかかるので、扱いに困ることもあります。
だからといって、ATMを故障させるほど入金してしまうのは、傍迷惑な話。
なんとも迷惑な人もいたもんだと、呆れてしまいました。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。