我が家のGWの過ごし方
A子さんは2人の子どもを育てつつ、接客業に従事するワーキングマザーです。接客業のため連休は稼ぎ時。GWも仕事を休むことができず、子どもとお出かけすることができません。
ママ友たちとGWの予定の話をしていた時のこと。A子さんが「GWは仕事でどこにも行けないの」と話すと、ママ友のMが「GWも仕事なんて貧乏なのね」とA子さんを見下すような発言をしてきました。
A子さんはMの無神経な発言にムッとしたものの、視野の狭い可哀想な人だなあと思ってスルーしたのです。
Mの発言に隠された悲しい真実
後日、A子さんが情報通のママ友と偶然会った時のことでした。そのママ友がMの抱える事情について教えてくれたのです。
Mの家庭は経済的に余裕がなく、夫からも働くように言われているのだとか。しかし、Mはどこで働いても勤務態度が悪く、すぐクビになってしまうのだそうです。働きたいのに働けず、夫からも責められているため、仕事をしている人を妬んでいたらしいのだとママ友は言います。
「だからGWも働けるA子さんのことが羨ましくて、貧乏とか言っちゃったんだと思うよ」
Mの発言を気にしないでと情報通のママ友は言うのでした。
どんな事情があっても許されない
Mの悲しい事情がわかったA子さんでしたが、それでも「GWも働くなんて貧乏」という無神経な発言を許すことはできません。
ただMの事情を知ったことで、そんな無神経発言をしてしまう精神を叩き直さないと働くのは難しそうだなあという気持ちが生まれてきました。
GWは休めないけど……
GWは祖父母に子どもたちを預けて、一生懸命に仕事を頑張ったA子さん。
夫も接客業のため大型連休に家族でどこかへ出かけたことはないA子さん一家。ですが、最近はラーケーションという制度を利用して、平日に空いている観光スポットへ出かけることができています。
人にはさまざまな事情があって、GWにもさまざまな過ごし方があるもの。どのような過ごし方でも人から文句を言われたり、見下されたりするものではありません。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。