散々な旅行に
しかも、安全対策は一切ナシ。私は慌てて近くのホームセンターで子ども用ライフジャケットを買う羽目に。
案の定、魚はほとんど釣れず、すぐに飽きてしまった子どもたちは「つまんない」「帰りたい」と不満の嵐。
昼食用の魚も釣れず、火起こしも手間取り、空腹で機嫌は最悪。
おまけにトイレが遠く、下の子が「トイレ行きたい!」と言うたびに右往左往!
もう、てんやわんやでした。
夫は、いつも私が綿密に計画を立て、子どもたちの年齢や好みに合わせて行き先やアクティビティを考え、食事場所やトイレの場所、持ち物にまで気を配っていたことを、身をもって痛感したようです。
「ごめん……何も考えてなかった。いつもママがやってくれてたんだな」と反省した様子でした。
反省を生かして
私は呆れつつも「まぁ、たまにはこんなこともあるよね」と苦笑。結局、近くの道の駅で軽食を買い、景色のいい場所で食べました。
夫も積極的に子どもたちが楽しめるように公園で遊んだり、お土産を買ったりと、できる限りのフォローをしてくれました。
家路に着く車中、「次はちゃんと計画するから、また旅行に行こう」と言う夫の言葉に、私はちょっぴり笑いながら、「期待してるよ!」とだけ返しました。
次の旅行は、どうなることやら──?! 今から楽しみです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。