ママ友の行動に騒然
席に着き、K子と子どもたちに作り立ての温かい食事が運ばれてきました。しかし、子どもたちは誰も手をつけようとしません。
そこでK子は突然、持参した袋から大きなタッパーを数個取り出したかと思うと、子ども3人と彼女の分のお膳を献立ごとに全てタッパーにザーッと移し替え始めたのです。
その手際の良さと音に、周りの人たちも驚いたように手を止め、K子たちを見つめていました。
そして、子どもたちに「じゃ、帰るよ!」と言って、ボランティアの方々には何も言わずに帰ってしまいました。何が起きたのか理解できず、目を疑わずにはいられませんでした。
そもそものコンセプト
子ども食堂は、地域によってその開催の目的は様々ですが、その地区では「周りの人と交流を楽しみながらゆっくり食事をしてほしい」「子どもを中心に一人暮らしのお年寄りも一緒に、世代間交流を楽しんでほしい」というコンセプトで運営しているようです。
K子の行動は、そのコンセプトからは外れた行為のように思われました。
ちなみに、食事は大人は500円、子どもは無料です。
理解できない
K子の家庭は、決して困窮しているというわけでもありません。
K子の行為は、ボランティアの方々に対し失礼に当たるのではないかと感じるも、一体なぜそのようなことをしたのか理解できませんでした。
料理だけをもらって、家族水入らずでゆっくり食べたかったのかもしれませんが、それなら一言ボランティアさんに断りを入れるか、いっそ食べに来ないかという選択肢になると思います。
その場面を目撃してから、友人はK子にはなんとなく話しかけづらくなり、今はすっかり距離を置いています。
【体験者:40代・パートタイム、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。