夫婦の間で仕掛けたサプライズが、思わぬ方向に転がっていきました。これは、筆者の元後輩C子さんが実際に体験した、うっかり者の夫が招いた宝探しゲームのエピソードです。

夫が仕掛けた宝探しの始まり

普段から物の置き場所に無頓着で、自分の財布さえどこに置いたか忘れてしまうC子さんの夫。
そんな彼が「たまには驚かせたい」と言い出します。家の中にヒントのメモを隠し、最後に手料理をプレゼントする“宝探しゲーム”を考えたらしいのです。

「面白そうじゃん」半信半疑ながらも、C子さんはわくわくしてスタート。LINEで「宝探しスタート! 最初のヒントはPCにあるよ」とメッセージが届いたとき、C子さんを楽しませようとする夫に嬉しくもあり、思わずクスッと笑ってしまいました。

探しても探しても……

最初のメモを頼りに、C子さんは次のヒントを探して家の中を歩き回ります。
「次のヒント“歯磨き”&“毎朝見る”」と書かれたメモを見つけて洗面所の鏡を見ると、「次のヒントは、“ふたりの思い出が詰まった場所”。そこに“何か”が隠れてるよ」とありました。

「ふふ、けっこう考えてるじゃん」なんて思いながら、C子さんは物置代わりのクローゼットへ。
無頓着な夫のことだから、「もしかして、食べ物がクローゼットの中に?」と一瞬焦ったそうです。けれど扉を開けると、ぬいぐるみにメモが貼られていました。
「C子ちゃんがよくいる場所に行け!」と、夫のメッセージが続きます。

C子さんは「よくいる場所ならリビングかな」と思い、あちこち探し回ることに。ところが次のメモが見つからず、「あれ? これで終わり……?」と、もどかしさを抱えながら家じゅうを探し続けます。

宝探しが大混乱

C子さんが家じゅうを探し回っていると、夫がバタバタと出かける支度をはじめました。「ごめん、急な仕事が入っちゃって。メモは全部仕掛けたから、がんばって!」と言い残し、トラブル対応のため休日出勤することに。
ひとり取り残されたC子さんは、「え〜!? まさかの途中離脱?」と驚きながらも、なんとかゴールを見つけようと必死です。けれどどこを探しても答えが見つからない。