今回は、筆者が姑に娘の子守を頼んだ際のお話です。
2人目の子を妊娠
私は、娘が1歳半のときに2人目の子供を妊娠しました。
妊婦健診に行かなければなりませんでしたが、当時はコロナ禍真っ只中。
検診を受ける病院では、感染症予防のため子供の同伴がNGとなっていました。
なので、それまで一度も子守を頼んだことがなかった姑に、健診に行く間だけ娘をお願いすることにしました。
喜んで引き受けた姑
姑に電話で子守をお願いすると、大喜びで引き受けてくれました。
当日は我が家で娘を見てもらうことになりましたが、この日初めて孫の子守を頼まれ、孫と2人きりになれることが嬉しかった様子の姑。
「娘ちゃんは任せて!」とノリノリでした。
娘を抱っこしながら「いってらっしゃ~い!」と満面の笑みで送り出してくれた姑を見て、大丈夫そうだな、と思って出かけました。
健診が終わり帰宅
その日、病院はいつもより混んでおり、2時間程度で帰宅できる予定が3時間経ってしまいました。
急いで自宅に戻り、玄関のドアを開けると、娘の泣き声が聞こえてきます。
慌てて部屋に入ると、私を恋しがって泣きじゃくる娘と、なんとその横で娘と同じように泣きじゃくる姑の姿が。
大人が子どものように泣く姿なんてあまり見ないので、びっくりして固まってしまいましたが、「どうしたんですか? 何があったんですか?」と聞くと、
「だって、親がいなくて寂しい気持ちが分かるから……!!」
と、姑は嗚咽を漏らしながら答えました。
また泣かれても困るので
姑は、私を恋しがって泣く娘に共感してしまい、自分も泣いてしまったというのです。
優しいと言えばそうなのかもしれませんが、子守をしている人が泣いてしまって、娘も戸惑ったと思います。
また泣かれても困るし、安心して出かけられないので、姑に子守を頼むのはその1回きりで終わりました。
その後の妊婦健診には、市が運営する託児システムのファミリーサポートに娘を預けることに。無事、出産まで乗り切ることができました。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。