突然の落とし穴
すると、6年生のAくんが「そうそう! そこのボタンを押して、おれに『送る』ってやってくれる?」と言うのです。まるでゲームの延長のような口調で息子に指示。
慌てて私が画面を見ると、Aくんは息子に課金をさせ、それをプレゼントとして自分に送るよう指示しているではありませんか!
わが家では、ソフトのダウンロード購入のため、親のクレジットカードをゲームアカウントに登録しています。
普段はパスワードをかけて息子が課金できないように設定しているのですが、その日は息子に頼まれて私が別のソフトをダウンロードした直後でした。その際、私が一時的にパスワード制限を解除したままになっていたのです。
息子は「友達に頼まれたから」と無防備に操作を進めていたようで、課金の意味やそのリスクをまったく理解していない様子でした。
私はすかさず「待ったー!」と叫び、課金と送付を阻止。ゲームをブツっと止めたのです。
オンラインゲームで学んだ教訓
突然ゲームをぶった切られ、困惑する息子。
私は、「今、Aくんが課金させようとしてたんだよ」「それで、自分にプレゼントさせようとしてたんだよ」と説明。
息子はまだオンラインゲームに慣れておらず、言われるがまま操作を進めていたのでした。
顔も知っている野球仲間とのゲームとはいえ、小学6年生と3年生では知識にも差があります。オンラインゲームは楽しい交流の場である一方、知らぬ間にトラブルに巻き込まれてしまうリスクを、私は痛感しました。
親として、ゲームの内容や子どものプレイ状況を把握し、適切なルールの設定が必要だと感じた出来事でした。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。