父は個人事業主の会社で、定年後も嘱託社員として働いていました。
父には持病があり、年に一度は入院するほどの状態でしたが、それでも仕事が好きだったのか、毎日きちんと出勤していました。
しかしある時、退院から1か月ほどたって「ちょっと話がある」と父から呼び出され、家族全員がそろう場で「もう仕事を辞めようと思う」と告げられました。
定年を過ぎていたこともあり、体調も万全ではなかったので、家族みんな「お疲れ様」とねぎらいの言葉をかけました。父もどこかホッとした様子でうなずいていたのが印象的でした。