筆者の体験談です。
母は要介護5で施設に入所していますが、病気などで病院に行く際は家族が付き添います。
その際、母のひと言に思わずムッとしてしまったことがありました。

止まらぬ「シュークリーム熱」にぐったり

病院に着いて診察を終えたあとも、母の『シュークリーム熱』 は冷めず、今度はさらに一言。

「どうして私がシュークリームを食べたいって思わなかったの! 今すぐ食べたいの!!」

さすがに、ぐったり。
私はエスパーではありません。
そこまで言われなければならない筋合いがある!?

と、心の中で叫びつつ、車いすの母を車に乗せたあと、私はひとり病院近くのコンビニへと走りました。

「察して当然」はさすがに無理

シュークリームを手に戻り、車内で母に食べさせると、やっと満足そうな顔に。
病院からの帰途、すやすやと眠り始めた母の様子に、もう何も要求されないと安堵しました。

できることはしてあげたい。
でも、母の『今日食べたいもの』 は毎回違う。
それを察して当然という母の考えには、やはり無理がある。
そう感じた出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。