筆者の話です。
連休を前に帰省していたところ、同僚からの1本の連絡で事態は急展開。
まさかの予約ミスが発覚し、社内は大混乱に。
どこも満室のなか、私たちはある“つながり”を頼ることに――。

事情を説明すると、お客様は当然激怒。
こちらの落ち度なので、差額を会社で負担してでも何とかしたいと思いましたが、そもそも泊まれる部屋自体の販売がない。
どこに問い合わせても「満館です」 と断られるばかりで、手も足も出ない状態でした。

救いの手は「人との縁」から

「どこのサイトも空いていない」 と完全に手詰まりを感じていた時、ミスをした同僚から声をかけられました。
「前職でお世話になった旅行会社の上司に相談したら、聞いてみてくれるって言ってくれてます」

藁にもすがる思いで、その旅行会社へ連絡。
すると、なんとその方が当初希望していたホテルの支配人に直接交渉してくださり、奇跡的に1室だけ確保できたのです。

「お礼もかねて今度うちから団体を送るようにしておきます。良かったですね。同僚さんはうちでもよく働いてくれていたので、協力できて嬉しいです」

その言葉が、今も胸に残っています。

前例のない特例対応

私の会社では、本来ならありえない外注を介した対応でしたが、上司も動いてくれて、特例として成立。
お客様に無事に宿泊のご案内ができた時は、本当にホッとしました。

お客様の宿泊が無事に終わるまで、生きた心地がしませんでした。
人のつながりに救われた、忘れられない出来事となりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。