久しぶりの再会で飛び出した「ローンいくら?」
私が友人の結婚披露宴に出席したときの出来事です。数年ぶりに会った友人Aさんから、「新居、おめでとう! 家買ったんだって?」と、声をかけられました。
突然のことで驚きながら、「え、うん。どうして知ってるの?」と答えました。
するとAさんは、「いや、この前先輩から聞いてさ。で、ローンいくら?」と聞いてきたのです。
デリケートな質問に感じたモヤモヤ
あまりに唐突すぎて私が言葉に詰まっていると、「いやぁ、私もそろそろ家買おうかと思ってさ。参考までに教えてよ」と言ったのです。
正直、私にとっては「家買ったんだね」まではセーフ。そして「ローンいくら?」という質問はNG。昔の友人とはいえ、他人の借金事情を根掘り葉掘り聞くべきではないと思います。
私が言葉に詰まっていると、「なに、秘密にするようなこと?」と笑っていました。そして披露宴が始まり会話は終了。
他人のデリケートな領域への配慮
人によっては、「ローンいくら?」は、一見何気ない質問に思えるかもしれません。
でも私にとっては、「年収いくら?」「子供はいつ作るの?」と同様、他人の人生設計の核心に触れる質問だと思っています。そのため、土足で踏み込まれたような不快感を覚えたのでした。
後日受け取った謝罪
そして後日。人づてに、Aさんから私に「あのときはごめん」と謝られたのです。
どうやら同じテーブルにいた友人から、「他人のローン金額を聞くのは失礼」と指摘されたようでした。
Aさんにとっては単なる情報収集の世間話だったかも知れません。でも、私にとってはとても失礼な質問でした。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。