家族の形は様々です。最近では結婚や出産、離婚など、人生における選択の自由度が高まり、昔とは違う多様な家族の形も生まれていますよね。今回は、筆者の友人が家族についての興味深いエピソードを聞かせてくれました。
母から突然の告白
ゴールデンウィークが近づき、久しぶりに実家に帰省しようと、母に電話をかけた時のことです。
私が「来月帰省するね!」と明るく伝えると、母は少し間を置いてから、「お父さんとお母さん、離婚することにしたの」と告げてきました。
電話口で私は絶句!
両親の仲は悪くないと思っていたので、離婚なんて全く予想していなかったのです。
ただ、昔から両親が一緒にいる時にどこかぎこちない雰囲気を感じていたのも事実でした。
両親の決断
私が言葉を失っていると、母はゆっくりと離婚に至った経緯を説明し始めました。
「お父さんとお母さん、一緒にいてもどこかぎこちなかったでしょ? 実は私たちはお互いの趣味や生活スタイルが違ってきて、一緒にいることが辛くなってしまっていたの。長い間一緒にいたからこそ、別々の道を歩むことを決めたのよ」
たしかに、父はアウトドア派、母はインドア派。趣味も価値観も正反対の両親が一緒にいる時は、いつもどちらかが我慢しているように感じていました。
それぞれの幸せ
母は続けて「もちろん簡単に決めたわけじゃなくて、何度も話し合ったし、悩んだ時期もあった。でも別々に暮らすことで、お互いが自分らしく生きられると気づいたの。お父さんも今は1人暮らしを始めて幸せにしているし、私は学生時代の友達とルームシェアを始めて、毎日がとても充実しているわ」と話してくれました。
後日、父にも話を聞くと、やはり似たようなことを言っていました。
離婚でそれほど落ち込むこともなく、両親はそれぞれ新しい生活を楽しんでいるようでした。