愚痴
会社の飲み会に参加した帰り道、自宅の方向が同じ同僚からタクシーに相乗りしようと提案されました。
私はその提案を了承し、同僚の自宅を経由する形でタクシーに乗車。
しかし同僚は自分が降りるタイミングでお金を払わずに帰ってしまったのです!
帰宅後、タクシーの相乗りを提案しておいて、無賃乗車していった同僚の話を夫に愚痴ることにしました。
夫との会話
夫に同僚がお金を支払わずに降りていったことを説明すると、夫は「明日会社で請求したら?」と返答。
私は「だけどなんだかお金のことって言いにくいじゃない?」と返しました。
すると夫から思いがけない答えが返ってきたのです!
「〇〇(私の名前)のなかで『お金にうるさい人』だと思われたくないという見栄があるんじゃないかな?」
「今回の話を客観的に聞くと、払わない同僚さんが変。だけどそれを言いにくいな~言うのが嫌だな~って思うなら、それはきっと〇〇が『お金にうるさい人』だと思われたくないっていう本心が隠れていると思うよ。」
理想の自分
夫の言葉に私はハッとしました。
たしかに、タクシーに乗車しておいてお金を払わないのはおかしなこと。
「支払って。」と請求しても何ら変なことではありません。
しかし「支払って。」と言いたくないのは、私自身が『細かい人』だと思われたくない・言うことがかっこ悪いという本音が隠されていたのだと気がつきました。
このようなことはケースが違えど日常に多々潜んでいます。
不満に感じ、自分が間違っていないと思うことでも、相手に伝えにくいと思うということは、『理想の自分』はそう行動しないから。
それ以降、不満に感じることや愚痴が出てきたとき、この考えを思い出してから自分がどのような行動を取るか判断するようにしています。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。