筆者の話です。夫は転勤族でなかなか実家に帰れないため、大型連休のたびに義実家で数日過ごすのが恒例でした。私は年に数回しか会わない義両親との時間に慣れていないので、夫にはできるだけフォローをお願いしていたのですが──?

逃げ場のないリビングで

夫が寝息を立て始めると、義母の【嫌味タイム】 が始まります。
「こんなに疲れてるのは、気遣いが足りないんじゃない?」
「最近やせたみたいだけど、ちゃんとご飯食べさせてるの?」

そんな言葉が、やんわりした口調なのにズシッと心に響いてきて……。
私も疲れていますが、気を張り詰めたまま耐えるしかありません。
義実家に夫の部屋はなく、逃げ込める場所すらないのです。

次の帰省は、別行動に

帰り道は毎回、反省会。
「寝ないでって言ったよね?」 と私。
「だったらお前も寝ればいいじゃん」 と夫。

でも、誰が入ってくるかわからないリビング、義母の目の前で横になるなんて、私には無理。
あとで何を言われるかと考えると、怖くてとても寝ていられません。

だから、私は静かに決めました。
――次の帰省は、絶対に別行動にしてもらおう。

私がいない方が、義母も夫を独り占めできて満足なはずだから。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。