人生の岐路に立った時に、聞くべきは先人の知恵とはよく言ったものです。今回は筆者自身が体験した結婚観についてのエピソードをご紹介します。

私のマリッジブルーを聞いた母は、こう私に話してくれました。
「ここで彼との結婚をやめて、他の人と付き合って、また結婚を考える。でもきっと、あなたはまたこうやって悩むのよ。今の彼の嫌なところが目につくかもしれないけど、他の人と付き合ったって、別の嫌なところが目につくものなの。その繰り返しなのよ。そんなものなんだから、どうせなら、あなたのことを大切に思ってくれている今の彼でもいいんじゃない?」と。はっと気付かされた私は、迷いが吹っ切れて彼と入籍し、結婚生活を送ることにしました。

今となっては二人の子供に恵まれ幸せな家庭を築いているものの、夫に対する不満や悩みは尽きないものです。そのたびに、あの時の母の言葉を思い出し、「どんな相手だって、同じように悩むよね。」と思えることで、夫へのマイナスな感情が薄れるようになっていると実感しています。これを家庭円満というのかは、少し疑問が残るものの、機会があればどなたかの先人の知恵を聞いてみたいなと思います。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。