結婚して愛する人と家庭を築き、幸せな日々を送ることを夢見る人も多いのではないでしょうか? しかし長い結婚生活では、時に思いがけない問題に直面することもあります。今回は友人A子が体験談を聞かせてくれました。

幸せな家庭にひそむ影

私は結婚5年目を迎え、優しい夫と可愛い娘に囲まれて幸せな日々を送っています。
しかしそんな生活の中で、同居する姑の存在だけがいつも悩みの種です。

姑はまるで恋敵のように私に接し、事あるごとに夫の愛情を独占しようとしてくるのです。姑にとって、私は家族ではなく「愛しい息子を奪った憎たらしい女」なのでしょう。

過干渉な姑にうんざり

例えば、私が夫と2人で話をしていると、姑は必ず割り込んできます。
「ねぇ、〇〇(夫の名前)ちょっとママの話を聞いて~」と、私の話を遮って自分の話を始めたりするのは日常茶飯事です。

私に申し訳なさそうにしつつも、結局夫は押しの強い姑の話を優先してしまいます。

旅行の計画を立てている時も、姑は「この旅館、〇〇が好きそうね!」「〇〇は和食がいいのよね」と、夫の好みばかりを優先させます。

我慢の日々は続く

さらに、私が夫にプレゼントを贈ろうとすると、姑は「〇〇にはこれが似合うわ」と、自分の選んだものをプレゼントするように仕向けます。
夫へのプレゼントを選ぶ楽しみさえも奪われてしまうのです。

また、夫にも姑にも知らせずサプライズにしてみると、「やだ、〇〇はこんな色好きじゃないわよね?」と嫌味を言ってきます。

私はただ、夫と夫婦円満でいたいだけなのに……。
姑の言動には常にモヤモヤしていましたが、関係を悪化させたくないため、ずっと我慢していました。

さすがにそれは許せない!

しかしある日、そんな私でも許せない出来事が起こりました。

私が外出から戻った時、姑の話し声が聞こえたので音を立てないようにリビングに戻ったところ、私が留守にしている時間を狙って、仕事中の夫に姑が電話をかけ、「A子さん、最近B男さんと連絡取ってるみたいだけど、不倫してるんじゃない?」と告げていたのです!

B男とは、夫が以前親しくしていた同僚。姑は私と夫の仲を裂こうと、知っている人の名前を挙げて嘘の情報を吹き込んだのでした。

ついに堪忍袋の緒が切れた私は、いつも姑の言動に傷ついていること、これ以上我慢できないことを夫に伝えました。

夫は驚きつつも私の気持ちを理解し、姑に「A子は俺の大切な人だから、母さんもA子を尊重してほしい」と真剣に話してくれました。

その後、姑の態度は少し軟化してきた気がします。
しかし、姑への不信感は消えません。今も必要以上に話さず、距離を保っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。