社会人になると社内の人間だけではなく、取引先との付き合いもあるなど、マナーや立ち居振る舞いに気を遣う機会が増えますよね。今回はそんな取引先とのお付き合いで、同行した新入社員とまさかの赤っ恥をかいてしまった経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。
新入社員と取引先へ
Mさんは当時、小さな商社で営業の仕事をしていました。
アットホームで社内の雰囲気もよく、Mさんは3つ年上の先輩にみっちりと営業のやり方を教え込まれました。
Mさんが入社してからは数年新入社員を採用することがありませんでしたが、ある年やっと待望の新入社員が入ってきたのです。
「よろしくお願いします!」
後輩として入って来たのはきびきびと動いてやる気に溢れた男性。
Mさんは先輩から新入社員にしっかり営業の基礎を教え込むように言い渡されたため、かつて先輩がそうしてくれたようにひとつひとつ丁寧に仕事を教えていきました。
「Mさん、得意先に同行して」
ある日、Mさんは先輩から新入社員を取引先に同行させるように言われました。
手土産を買ってきてもらったら……
「じゃあ手土産買ってきてくれる? 〇〇屋のお菓子詰め合わせ」
Mさんは新入社員に近くの百貨店で手土産を買ってきてもらい、一緒にお得意様の会社へ向かいました。