SNS等でキラキラした日常が垣間見えるたび、自分の生活と比べてため息をついてしまうことありませんか? 今回は、そんな“あるある”な悩みを抱えた筆者の知人A子の体験談をご紹介します。

息子の入院で気づいた、かけがえのないもの

そんなある日、息子が高熱を出し、肺炎と診断され入院することになりました。慣れない入院生活の中、A子は昼夜を問わず息子のそばに付き添い、ただひたすら回復を祈る日々を送りました。

なかなか熱が下がらず、不安な時間が続きましたが、2週間後、ようやく退院の日を迎えました。

「あぁ、本当に良かった」

A子は心の底から安堵し、涙があふれそうになりました。これまで家族に大きな病気やケガがなく過ごしてきましたが、それが当たり前のことだと思っていた自分に気づきました。

そして、息子の笑顔を見た瞬間、それまで抱えていた悩みが一気に小さく思えたのでした。

本当の幸せは、日常の中に

息子の入院を通して、A子は改めて気づかされます。

「家族みんなが健康でいてくれること、それが一番の幸せ」

「あんなにうらやんでいた生活も、もし家族が病気になってしまったら、何の意味もない」

そう思ったとき、A子は今まで悩んでいたことが、いかに小さいことだったのかを思い知らされました。

つい周りと比べてしまいがちだったA子。この出来事以来、家族がいつも元気で過ごせる日常に感謝し、大切にするようになりました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。