車のマナーはドライバー全員が守って欲しいもの。ただ、なかには信じられないほど自己中心的な人もいるようです。これは筆者が実際に遭遇した自分勝手すぎる女性ドライバーのお話。広い駐車場で起きたトラブルとは──?

救世主

すると、駐車場の清掃をしていた店員さんがミニバンの女性に近づき「どうされたんですか?」と声をかけてくれたのです。
怒りの収まらない様子の女性は「あんなボコボコの車に乗った奴が、隣に停めるなんて怖くない? 絶対運転下手だし、ぶつけたってどうせ弁償もできないだろうしさ!」と大騒ぎ!

しかし、店員さんは冷静に「それでしたら、屋上の駐車場をご利用ください。あちらは一番広くスペースを取っているので、他の車とのトラブルはないと思いますよ。」と言ったのです。

捨て台詞

店員さんの口調はとても穏やかでしたが、なぜか圧倒的な威圧感を感じさせる雰囲気がありました。
その頃には店舗から出てきた人や、他のスペースに車を停めて来店した人たちでちょっとした人だかりが。
気まずい雰囲気に耐えられなくなったのか、ミニバンの女性は「何なのよ!」と捨て台詞を残して、ものすごい勢いで駐車場から出て行きました。

私の近くにいた高齢の女性は、ホッとしたような顔をして店員さんに深々とお辞儀。
新車なので気を遣って乗っているのは理解できるのですが、あまりにも自己中心的な難癖に驚かされた出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。