子育てをしていると、子どもの偏食に悩む人も多いのではないでしょうか? 栄養や成長のために食べてほしいけれど、なかなか上手くいきませんよね。今回は、子どもの野菜ぎらいを克服しようと試みた筆者の友人の体験談をご紹介します!

まさかの展開

計画通り、娘は水やりや雑草抜きを喜んで手伝ってくれました。小さな芽がぐんぐん伸びていく様子に、私も娘もワクワク♪

そして迎えた収穫の夏、トマトやキュウリがたくさんできました。
ところが、私が収穫のためにハサミを手にした瞬間、娘が私の腕を掴んで叫びました。

「やめてママ! お野菜がかわいそう!」

……え? かわいそう? 食べるために育ててきたのに??
予想外の反応に、私は思わず固まってしまいました。

思い通りにならない育児

娘は涙目で、プランターを背に、私の前に立ちはだかりました。どうやら、野菜を育てるうちに愛着が湧きすぎて、まるでペットのように思ってしまったらしいのです。

結局、野菜は収穫されることなく、巨大化の一途を辿りました。そのうち近所でも有名な巨大キュウリもできあがり、娘はご満悦。

先輩ママのアドバイスはたしかに効果がありました。野菜への興味は間違いなく湧いたのです。ただ、食べる方ではなく、愛でる方に……。

育児って、本当に思い通りにいかないものだなぁ、と巨大キュウリを見ながら苦笑いする私でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。