『言われるうちが華』。古くから言われていることわざですが、まさにその通りだと思います。間違った価値観や常識を貫き通していると、ある一定の年齢を超えると注意すらしてもらえなくなります。まさに『言われるうちが華』だと感じた、筆者の知人のエピソードを紹介します。

A子は「B美から赤ちゃんに会いに来てって言われたんだけど、1人目のときも2人目のときも内祝いがなくて、私が出産したときはお祝いももらっていないの。だからちょっと価値観が合わないかもしれないと思って忙しいからって断っていたの。」と話し始めました。

「そうしたら先月、赤ちゃんを連れてうちまで来たの。だからやむを得ず出産祝い金を包んだんだけどやっぱり内祝いなくて、あなたはどうだったかな? と思って。」

A子はこれまでお祝いを包んできたのに、自身が出産したときはスルーされ、ついに3人目のときにはB美から催促されるような形で出産祝いを贈ったということでした。

この話を聞き、私もB美の1人目と2人目の出産祝いに内祝いがなく、違和感を覚えたことを思い出しました。

言われるうちが華

毎度毎度自分のお祝いだけはかならずもらえるように動いて、人にはお祝いをしないというB美の行動はお世辞にも上品だとは言えません。

B美は私たちと同じ44歳。
若いころの初めての出産であれば『内祝い』の存在を知らないのかもしれないと誰かが教えてくれるかもしれません。

しかし40代でましてや3人目となると、きっと誰からも注意してもらえず、無言で人が離れていくでしょう。
そんなB美のことを残念だねと話しました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。