結婚して母になったからといって、キレイでいることを諦めたくはありませんよね。ただママ友の世界では美容に気を使う女性に対して、嫌味を言ってくる人もいるようです。今回は知人から聞いた「専業主婦のネイル」に関する話をお届けします。

専業主婦でも楽しみたい

私は独身の時からネイルが趣味です。子供が生まれてからもそれは変わらず、定期的にネイルサロンに通っています。夫も「見た目に気を使うことは素晴らしい」と好意的です。

専業主婦で人に見られることも少ないと思いますが、キレイな爪でいることで自分自身のテンションが上がるんです。家事育児の気分転換にもなりますし、私にとってはやめられない趣味です。

不快すぎるママ友

その一方で、そんな私を良く思っていない人物がいました。幼稚園のママ友A子です。

「専業主婦がサロンでネイルなんてありえない」「その爪で子育てするの?」「子供にも悪影響でしょ」

顔を合わせるたびに、こんな嫌味をチクチク言ってくるA子。もちろん爪を長くのばしたり、派手なアートをしている訳ではありません。いつもワンカラーのみのシンプルなデザインなのにです。

きっとA子は私がネイルをしていること自体が気に障るのでしょう。余計なお世話だと思いつつも、小言を言われるたびに人の目が気になるようになっていた私。次第に「私は主婦失格なのか」と感じるようになっていきました。

背中を押してくれた友人

そんな時、久しぶりに昔からの友人B子とランチをしました。かなり悩んでいた私は、B子に「専業主婦がネイルをするのは悪いことなのかな? ママ友から全否定されてさ……」と相談しました。

「そんなわけないじゃない! ただの妬みだよ!」

B子は机をバンッと叩いて強い口調でこう訴えました。

「相手に何も迷惑かけてないでしょ? 気にするだけ損だよ!」

私はB子の言葉を聞いてとてもスッキリしました。常識の範囲内であれば、自分の見た目をあーだこーだ言われる筋合いなんてない。当たり前のことに改めて気付かされたのでした。

それからはA子に何を言われようが、一切気にしていません。むしろ私が無反応になったら面白くなくなったようで、私に構わなくなりました。結局、A子はターゲットを決めてイジワルを言いたかっただけのようです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。