はじめましてで名前が同じ
私と夫は今年で結婚25周年を迎える熟年夫婦です。その夫との出会いは職場でした。
当時、小さな会社で事務員をしていた私。夫はそこにやって来る出入り業者の社員でした。ある時これまで担当していた担当者が代わり、挨拶にやってきたことが夫になるKとのはじめての出会いです。
その時のことは今も鮮明に覚えています。なぜかというと、はじめましてで名刺を交換した時、私と漢字も読みも同じ名前だったからです。
男性にも女性にもある名前が昔からあまり好きではなかったのですが、Kさんはとても嬉しそうに「わあ、名前同じですね!」「男性でも女性でもいけるこの名前お気に入りなんです」と、自己紹介をして名刺を交換しました。
同じ名前というだけで周囲も盛り上がりながら「もし2人が結婚したら同姓同名じゃないですか!」と冗談を言い、大笑いしていたのです。
同姓同名の夫婦!?
名前が同じことから親近感もわき、Kさんとの距離が縮まるのに時間はかからず、私たちはお付き合いすることになったのです。
最初は名前が同じというところから仲良くなりましたが、Kさんとは他にも何かと共通点や価値観が似ていて、すぐに意気投合しました。
ここまで読んだ読者の方はもうお気づきかもしれませんが、私たちはその後めでたく結婚し現在に至っています。
そうです!! 私たち夫婦は世間でも珍しい同姓同名の夫婦なのです!
名前が繋いでくれた幸せ
ほどなくして結婚を意識するようになった私たちですが、同姓同名夫婦になることには正直不安というか、戸惑いもありました。
そもそも、同姓同名の夫婦なんてあり得るのか!? でも改名するのもどうなのか?
いろいろ考え、家庭裁判所にも相談した結果、戸籍上はそのままで通名として例えばどちらかが名前を平仮名表記にするなどの対策ができるとのことでした。
はじめて出会った日に「結婚したら同姓同名!」と大笑いしていたことが現実になり、私たちは世にも珍しい同姓同名夫婦としてめでたく結婚し今も仲良く夫婦生活を送っています。
今でも郵便物や書類の手続きでややこしいことは多々ありますが、もうそれもすっかり慣れっこです。(笑)
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2022年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。