退職する上司へのプレゼント
長年お世話になった上司の女性、C課長が退職されることになり、私は部下代表としてプレゼント選びの係を引き受けました。
C課長には同性として励まされることも多く、お世話になっていたため、何か素敵な物をプレゼントしたい! と意気込んでいた私。
C課長が「退職後はしばらく家でのんびり過ごしたい」と話していたのを思い出し、悩んだ末に上等なスリッパを贈ることを思いつきました。
肌触りが良く履き心地も抜群のスリッパを見つけ、「我ながら素敵なチョイス♪」とワクワクしていたのですが……。
予期せぬ忠告
喜ぶC課長の姿を想像して満足していた私ですが、念のため、同じ部署で働く年上の女性社員Dさんに相談してみることにしました。
「Dさん、C課長への退職祝いなんですけど、スリッパってどう思いますか?」と尋ねると、Dさんは真顔で「それは……やめておいたほうがいいかも」と一言。
私は驚き、戸惑いながら理由を尋ねました。
スリッパにそんな意味が?!
するとDさんは、「スリッパは足で踏みつけるものだから、目上の人への贈り物には失礼にあたるのよ」と教えてくれました。
そのようなマナーがあることを全く知らず、顔から火が出る思いでした……。
Dさんの言葉に衝撃を受け、慌ててスリッパの購入はキャンセルすることに!
危うく失礼を犯すところだったと考えると、今でも冷や汗が止まりません。贈り物には様々な意味合いがあり、相手への配慮が何よりも大切なのだと痛感しました。
慌てて軌道修正
他の人たちにも相談した結果、今度はC課長の趣味嗜好を考慮することにしました。
そして、C課長が仕事中によく紅茶を飲んでいることから、有名ブランドの紅茶のギフトセットを贈ることにしたのです。
退職される日、プレゼントを贈ると、C課長は大喜び!
満面の笑みで、「ありがとう! 私が紅茶好きだってよく知ってたわね」と言ってくださいました。
社会人として知らなければいけないマナーは、私が思っている以上にたくさんあるのかもしれません。相手への思いやりを忘れずに、適切な対応ができるよう、日々精進していきたいと思った出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。