友人Aの話です。
転勤族の夫と結婚し、実家から2時間の距離の社宅で暮らしていたA。
第二子の妊娠を機に、通院のため実家へ帰ることが増えていました。
転勤族の夫と結婚し、実家から2時間の距離の社宅で暮らしていたA。
第二子の妊娠を機に、通院のため実家へ帰ることが増えていました。
夫の苦手な家事、それは皿洗い
実家へ帰省すると、両親とゆっくり過ごせるだけでなく、上の子の世話を手伝ってもらえるので、Aにとっては嬉しい時間。
しかし、その半面、気がかりなことが一つありました。
それは夫の家事能力、とりわけ 「皿洗い」 でした。
夫は洗濯はするものの、台所仕事がどうしても苦手。
Aが数日家を空けるたび、シンクには家じゅうのコップがズラリと並んでいるのです。
使ったらその都度洗えばいいのに……と何度言っても
「うん、やるよ」
と返事だけは元気よく、実際にはやらない。
次に帰宅すると、やはりシンクには使用済みのグラスやマグカップが積み上げられています。
里帰り出産の不安──カビ地獄の予感
これまでは数日家を空ける程度だったので、帰ってすぐに片付ければなんとかなりました。
しかし、次は出産のための長期帰省。
帰宅したときに食器がカビだらけになっていたら……と考えると、ゾッとしました。
「ちゃんとやるから大丈夫」
夫はいつものように言います。けれど、今までの積み重ねもあり、まったく信用できません。
何度も何度も話し合った結果、Aはついに決断しました。