向かった先
そして迎えた週末、義姉は早朝にやってきました。なんと三人の子供たちを連れて……。
「隣県のテーマパークまで行ってくるから一日貸してね!」
義姉はニコッと笑って、子供たちとサッサと出発していきました。遠出するなんて聞いていないし、子供連れとも言っていなかった義姉。試乗程度かと思っていた私は、腰を抜かしてしまいました。
夜中に帰還
その晩車を返しに来た義姉は、とても楽しかったようで上機嫌でした。
「やっぱり新車って最高だね!」「ウチもお金があったら大きい車に買い換えたいな~」
義姉は散々車の話をした後に、「また貸してね」と言って帰宅。期待はしていませんでしたが、お土産などのお礼も一切なしです。このとき何とも言えない寒気がしました。
最悪の展開
とにかく車が心配で仕方なかった私は、義姉が去ったあとすぐに車内をチェックしました。やはり嫌な予感は的中。後部座席にアイスクリームの食べこぼしがベッタリついていたのです。
さらにガソリンもまさかの空っぽ。もう人として信じられませんでした。せめて使った分くらいは入れて返してほしかったです。でも義姉には頼みにくいので、結局自分で掃除をしてガソリンを入れました。
悪気はないのでしょうが、この出来事を機に「もう絶対に車は貸さない」と心に決めた私。義姉とは関わりたくないのが本音ですが、やはりそれは難しいのが現実です。このまま義姉にいいように使われていくのかと思うと、気が重くて仕方がありません。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。