すると、エンジニアとして培っていたスキルが見事に活かされ、短期間で成果を挙げられるようになりました。
異動して1年ほど経つと、与えられたノルマを達成できるまでになったのです。
励ましの言葉
そんなある日、社長が営業部にやってきて、私に声をかけてくれました。
「頑張ってるな。家のことも子どものことも、ちゃんと両立できてるか?」
確かに、営業部に配属になってからは、周囲の協力も得られるようになり、システム部にいた時よりも両立できていると感じていました。
「はい、最初はどうなることかと思いましたが、社長のおかげです。ありがとうございます。」と答えると、社長は「あなたみたいに製品の知識がある人は、社外から信頼を得られるんだよ。辞めようなんて考えないで、頑張ってくれよなぁ。」と言ってくれたのです。
荒療治
会社の人事は社長が社員のことを把握した上で決めています。
小さな会社ですが、社長が社員のことをきちんと見てくれているという安心感を得ることができました。
あのままシステム部にいたら、私はきっと潰れていたことでしょう。
私は今でも営業担当として頑張っています。
エンジニアしかできないと勝手に思い込んでいましたが、社長の荒療治で違った人生が開けたのだと感謝しています。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。