「何かの間違いだよね?」
本来は、弁護士を通じて連絡すべきだと思うのですが、たまらず本人に確認したところ、K子はあっさりと事実を認めたので、私は目の前が真っ暗になりました。
K子からは、よく彼との仲睦まじい様子を聞いていましたが、実はとっくに破局していたとのこと。自分の私生活が上手くいっていない一方で、友人である私は充実しているように見え、妬ましくなったと、彼女は言いました。
本音で話す彼女の言葉はひどく生々しく、仲が良いつもりだったのに、彼女との会話にはいつもフィルターがかかっていたことに気づかされました。
私は私で、K子の人生が充実しているように見えて憧れていましたし、彼女が妬ましいという私のほうだって、いつも様々なことに悩まされているのですから。
まとめ
実生活でも、SNS上でも、私たちは知らず知らずのうちに、誰かの人生を羨み、妬み、歪んだ感情を抱いてしまうこともあるでしょう。
しかし、当然のことながら、「充実した日常」は、その人のほんの一部に過ぎません。
私自身も、そのことを忘れていたように思います。
見える部分だけが真実とは限らない。そのことを、今回身をもって痛感したのでした。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。