嫁から「登山サークルを見つけたので参加してみたらどうですか?」と勧められた
私は年金暮らしの60代女性です。10年前に夫と死別し、息子が住む都市に引っ越してきました。今は息子が購入してくれた駅近のマンションで一人暮らしをしています。
数年前、息子が一回り年下の女性と結婚しました。嫁とは、息子がいない時でもうちで一緒に料理をしたり、お買い物に行ったりして良い関係が築けていました。
ある日、嫁から「お義母さんは登山が好きでしたよね? 良さそうな登山サークルを見つけたので参加してみたらどうですか?」と勧められました。
ちょうど習い事を探していた私は、早速その登山サークルに参加して、月1回ほど登山に出かけるようになりました。
しかし、登山から帰宅すると、家の匂いや食器の配置などに違和感を覚えることが度々あったのです。また、嫁が頻繁に「次に登山に行くのはいつですか?」と聞いてくるのも気になっていました。
まさかと思い、試しに嫁に架空の登山の予定を伝えてみたところ、私は衝撃の光景を目にすることになったのです。
予定より早く帰宅してみると、嫁が友達とホームパーティを楽しんでいた
当日、登山に行くふりをして朝早く外出した私。嫁に伝えていた帰宅時間よりも大幅に早く帰宅してみると、嫁が友達数人とホームパーティを楽しんでいたのです。
とりあえず友達には帰ってもらい、嫁に「どうして勝手に私の家にお友達を呼んでいるの?」と聞くと、「お義母さんのマンションは、“駅近で友達と気兼ねなく飲んで騒げる便利な場所”だったから借りた」とのこと。
息子が持っていたうちの合鍵を持ち出し、私が登山に行く日を狙って家を使っていたようです。「私の家なんだから、今後は勝手に入ったり人を呼んだりするのはやめてね」と言うと、嫁の態度が一変。
「はぁ? 私の旦那が買ったマンションなんだから、うちのものでしょう?私 が出ていけと言えばすぐに出て行ってもらうこともできるんですからね」と脅してきたのです。
確かにマンションの名義は息子なので、何も言い返せず。困った私は、嫁が帰った後に息子に電話をして、その出来事を報告しました。
何も知らなかった息子は驚き、謝ってきました。そしてその後、息子が調べたところ、嫁が息子の預金からありえない額を散財していたことが発覚したのです。
それから数ヶ月後、息子と嫁の離婚が成立しました。子供がいなかったことや、被害が少ないうちに発覚したのがせめてもの救いでした。息子には、次はいい人を見つけて幸せになってほしいと願うばかりです。
【体験者:60代・女性・無職(年金受給者)、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。