反抗期を迎えて、家族との会話がめっきりと減ってしまった筆者の知人の息子の涼真くん(仮名)。
あることがきっかけで、家族との会話が増えました。
そのあることとは……?

息子の心の扉を開いたのは

迎え入れたオスの子犬に、涼真がジョンと名づけました。

やんちゃなジョンの世話は大変でしたが、涼真は楽しそうに世話をしていました。

ジョンの世話を通じて家族の会話も増えました。

涼真が帰ってくると真っ先に玄関に迎えに行くジョン。
涼真がリビングのソファでうたた寝をしていると、隣で一緒に寝ているジョン。

一人っ子の涼真とジョンはまるで兄弟のように仲良しでした。

ジョンが繋いだ家族の絆

涼真は大学卒業後、就職と同時に家を出て生活することになりました。

歳をとったジョンは涼真の匂いが残るクッションにあごを乗せて、よく居眠りをしていました。

涼真が家を出て一年ほどして、亡くなってしまったジョン。

やっと帰省できた時に涼真はジョンの骨壺を抱きしめて、いつまでも泣いていました。

ジョンが亡くなって3年になりますが、今でも涼真が帰省するたびに、ジョンの思い出話に花が咲きます。

誰もが経験するであろう反抗期の息子との心の隔たり。

そんな中ジョンは家族の心の懸け橋になってくれました。

「絶対に世話をする」という涼真の言葉を信じてジョンを迎え入れて良かったと、心から思っています。

【体験者:50代・主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。