話し始めるようになった姪っ子
姪っ子を溺愛している私は、生まれてからいままでずっと、週に1度ほどの頻度で姪っ子との時間を作っています。
そんな愛しい姪っ子は1歳後半頃から少しずつ言葉を話すようになりました。
『パパ』『ママ』だけではなく、物を指さして色を言ったり、好きなキャラクターの名前を言ったり。
1つ言葉を覚えるたびに感動していたのですが、ある日姪っ子は私に向かって「恵美(仮名)ちゃん」と名前を呼んでくれたのです!
名前を教える
姪っ子が私の名前を呼ぶようになったことで、母は「私も姪っ子ちゃんにおばあちゃんと呼んでもらいたい!」と言い始め、会うたびに『おばあちゃん』と教え込むようになりました。
根気よく教え続けたことで、ついに母も姪っ子から『おばあちゃん』と呼んでもらえるように。
母の達成感に溢れた表情はいまでも忘れられません。
「なんのこと?」
姪っ子が2歳になってしばらく経ったある日、実家で姪っ子と遊んでいると、姪っ子が突然「おーいがいないね。」と言い始めました。
『おーい』が何を指しているのかわからず、なんのことだろう? と考えていたのですが、わかりません……。
『おーい』の正体が気になりながら過ごしていると、外出していた父が帰宅しました。
『おーい』の正体
父は帰ってくるなり姪っ子に向かって「おーい! 帰ってきたぞー!」と話しかけました。
すると姪っ子は「おーいだ! おーい帰ってきたねぇ。」と。
『おーい』の正体は父だったのです。
父は普段から姪っ子に話しかけるとき「おーい! 〇〇だぞ。」といった風に話しかけるうえに、母のように呼び方を教えることをしなかったため、姪っ子から『おーい』という名前だと思われていたのです。
正体がわかった瞬間は大笑い。
なぜか父はその呼び方を気に入ったようで、姪っ子は現在に至っても父のことを『おーい』と呼んでいます。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。